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・「あれから4年 いま 被災地は」~南三陸の灯を消させまい~

   

講演会

  「あれから4年 いま 被災地は」

~ 南三陸の灯を消させまい!~

講師:阿部憲子(あべ・のりこ)さん(南三陸ホテル観洋・女将) 

2015年3月27日(金)午後6時~ 於:新宿区立四谷地域センター  共催:環境維新隊東京ユネスコクラブ

阿部憲子さんにお出でいただくのは、ちょうど2年前の3月末に次いで、2回目。今回もまた、“ボランティア”でわざわざ来ていただきました。

あの日、2011年3月11日の直後から約半年間、約600人の被災者にホテル客室を“避難所”として提供しただけでなく、今でも、地元の60歳以上の被災者に毎月8~10回,ホテルのお風呂を無料で開放、これも無料の英会話教室、そろばん塾を続けている女将さん。

「体育館から重い足取りで私どものホテルにやってこられた皆さまと、一緒に過ごさせていただきました。やっと畳の上で、布団の中で休めるとおっしゃる方々が、疲労でひきこもりになられないように、毎週、ミーティングを開いたり、種々のイベントを館内で開くようにしてきました」……無料入浴も英会話、そろばんも、すべて地元住民に元気を出してもらい、若い人たちに復興の担い手になってもらいたくての発想だった。

電気が2か月、水が4か月ストップという最悪の状況でも、自分たちは1日1個のおにぎりでしのぐ日々も経て、本来のホテル運営をこなしながら、「地域あってのわれわれ」と、被災者優先で取り組んでいた女将さんたち。避難していた住民が、仮設住宅に移るためホテルを出ていくことになった時、サプライズが起きる。住民総勢の「感謝の集い」を開いてくれたという!

被災者らによる感謝の集い(ホテル観洋・DVDより)

 この4年間、ほとんど“休日”などなかった女将さんが一番喜んでいることの一つが、去る1月、第1回観光王国みやぎおもてなし大賞を受賞した「南三陸てん店まっぷ」。震災での破壊を乗り越えて再興したものの、点在するしかなく、地元の人にも知られることが少なかった商店などを、1枚の地図上に図示したもの。点在していたお店は点在でなくなり、「まっぷ」片手に訪れる人々があちらこちらの商店で、買い物を超えた絆を交わすようになっている……「灯」がなかなか見えないことばかりが多い中、この時ばかりは女将さんも終始笑顔の話しぶりだった。

冒頭に震災1か月後の南三陸の惨状を、最後に「サプライズ!感謝の集い」などホテルの取り組みをDVDで上映した女将さん、幾つかのキーワードを強調された。「災害時は、心の強さが求められる」「1000年に1度の災害は、1000年に1度の学びの場」「やはり、人の姿が町を創ってくれる」……。

だからこそと、女将さんは、ガソリンを入れるためだけでもいい、どうぞ、被災地にお越しいただきたい、と訴えておられました。

◆参加者の感想

「被災地の生の声が聞けたとても良いお話でした。ホテル観洋さんの取り組みは新聞等で知っていましたが、女将さんから聞く内容はそれ以上のものでした」「女将さんの話を聞きながら、今、被災地と都心の間で作れる関係の質や、生じている問題が変わってきていること、なのに、それに対応できる人間やアイディア、資金、はたまた関心そのものが、とても少ない状態になっている、と感じました。悲しいことに自分には今、そのことに時間や労力を割く余裕もなく、申し訳なく、残念に思っています」……その他、多くの感想が寄せられました。(参加者約50人)

(この講演会の要旨は、当クラブ機関誌・会報9号に掲載しております)

 

  阿部憲子さん
   てん店まっぷ
   会場には多くの人が・・・
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