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平沢保治さんの語りを聴く会

   

平沢保治(やすじ)さんの「語りを聴く会」(講演録はこちら)                          

2014425日 (金) 13:3015:50

会場: 国立ハンセン病資料館  (東京都東村山市青葉町4-1-13) 国立療養所・多磨全生(んしょう) 隣接>

  ハンセン病回復者の「語り部」、平沢さん。14歳での国立ハンセン病療養所多磨全生園入所以来、世間との接触を閉ざされ、断種手術を強いられるなどあらゆる人間的なことを否定された。苦闘の70余年、手足など身体が変形する後遺症に悩まされ、リンチまがいのいじめも受け、今でも手は左手の2本しか動かない。発熱しょう害もあって「講演をすると、汗で下着がびっしょりになる」にもかかわらず、この20年余り、同資料館や各地の小中学校に出向いて、子どもたちだけでも毎年、5~6000人に語り続けている 

この日も、身ぶり手ぶりで全身を動かしてのアクションを混じえた講演だった。70余年前、「全生園で療養すれば1年でらい病(ハンセン病)は治るからと、東大の先生に言われて決意したのに、以来、社会と途絶された」と、約1世紀に及ぶ国のハンセン病患者隔離政策の非道ぶりを振り返った。田畑を売ってまでして治療薬を買い、隠れるようにして全生園に持ってきてくれた母が眠る菩提寺には、今も公然と墓参することを許されていないほか、堂々と本名で活動する平澤さんに、茨城県の肉親から「マスコミに登場するのをもうやめてほしい。自分たち家族が生きていくのに響く」と言われていることなどを吐露、いったん社会に根付いた差別意識と偏見が、いかに恐ろしいかを強調された。

怨念を恨みで返しては、人間の共生は存在しなくなる。すさまじい苦しみを受けた自分が差別や偏見の解消に努めなければならない――と語り続ける平澤さん。「どんな人だって、この地球上の約72億分の1の一人であって、私もその役割を果たしている。人間だけにある思いやりの心、支え合いの心を忘れずに、子どもたちには、夢と希望と感謝の心を持ってほしい。地球を平和にしていってもらいたい」と願っておられました。

自立ステーション「つばさ」から車いすの方3人を含む14人、一般社団法人・国際行政書士機構の行政書士の方々11人など、計37人の参加者がありました。最後は参加者と次々に握手。講演は、予定時間を1時間近くもオーバー。情熱あふれる姿は87歳になられたばかりとはとても思えませんでした。 

   ハンセン病について伝染力の極めて弱い病原菌(らい菌)による慢性の感染症です。現在の日本では、ほとんど発病の危険性はありません。不治の病気ではなく、結核と同じように治癒する病気です。治癒したあとに残る変化は単なる後遺症にすぎません(国立ハンセン病資料館)。

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